アートメイクとは？5分でわかる初心者ガイド

結論から言えば、アートメイクは、専用の極細針で皮膚の浅い層に医療用色素を注入する美容医療です。

具体的にどのような施術なのか、タトゥーとは何が違うのか、そして何よりも安全性が気になるという方も多いのではないでしょうか。

この初心者ガイドでは、アートメイクの基本的な概念から、厚生労働省が定める医行為としての位置づけ 、タトゥーとの明確な違い、さらには施術の目的や一般的な流れまで、アートメイクを検討する上で知っておきたい情報を分かりやすく解説します。

監修：柴田 祐梨英（「東岡崎美容クリニック」院長）紹介
プロフィール	東岡崎美容クリニック 院長　柴田 祐梨英医師 形成外科医の経歴を経て大手美容外科へ入職。 目元系の施術や小顔治療、女性特有の悩みである婦人科形成施術も得意とする。 大手美容外科での婦人科形成やバスト症例の執刀数は、東海エリアの女性医師でトップレベルの実績をもつ。 女性ならではの親身なカウンセリングと形成外科の経験に基づく高い技術力により、大手美容外科院長を務めた際には遠方からの多数の指名を受け、特に女性の患者様からの高い指名リピート率を誇る。
所属・資格等 （一部）	日本形成外科学会（JSAPS）正会員 日本美容外科学会（JSAS） 正会員 ボトックスビスタ® 認定資格医 ジュビダームビスタ® 認定資格医 ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
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監修：金田 りこ（「東岡崎美容クリニック」アートメイクアーティスト）紹介
プロフィール	東岡崎美容クリニック アートメイクアーティスト 金田 りこ アートメイクに魅了され、東京・名古屋で技術を磨き、名古屋・豊橋・岡崎・長野のクリニックで指名多数の大人気アーティスト。 顔に馴染むナチュラルな仕上がりを得意としており、1人1人に合ったオーダーメイドで仕上げます。 施術実績1,500件以上 口コミ評価★4.9
所属・資格等 （一部）	・東岡崎美容クリニック（愛知県岡崎市） ・LA SELENE CLINIC（愛知県名古屋市） ・ミラまちクリニック（愛知県豊橋市） ・南信州ハートクリニック（長野県飯田市）
公式サイト	東岡崎美容クリニック アートメイクページ
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アートメイクの基本概念と目的

アートメイクとは、専用の極細針を用いて皮膚のごく浅い層（表皮から0.02～0.03mm程度）に医療用色素を注入する美容医療です。

これは、長期間持続するメイク技術であり 、毎日のメイク時間短縮、すっぴんへの自信、眉やリップの左右非対称の調整、あるいは脱毛症や抗がん剤治療によって失われた眉毛やまつ毛のサポートなど、多岐にわたる目的で利用されます。

アートメイクの大きなメリットは、汗や水に強く、プールや温泉、スポーツ時でも美しい状態を保てる点です。

これにより、メイク崩れの心配がなく、アクティブなライフスタイルを送る方や、朝のメイク時間を大幅に短縮したい方にとって非常に有効です。

また、骨格や筋肉の動きに合わせてデザインするため、自分では調整しにくい左右差の改善も期待でき、顔全体の印象を整え、メイクの完成度を向上させることができます。

これらのメリットを理解した上で東京で高品質・上手い眉アートメイクの施術をご検討の方は、ぜひ当院のクリニック比較ページもご覧ください。

アートメイクとタトゥー（刺青）の違い

アートメイクとタトゥー（刺青）は混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。下記の表にまとめたため、参考にしてください。

▼アートメイクとタトゥーの違い比較表

最も大きな違いは、色素を注入する皮膚の深さです。

アートメイクは皮膚のごく浅い層（0.02～0.03mm程度）に色素を入れるのに対し 、タトゥーは皮膚のより深い真皮層（約2mm）に色素を入れます。

この深さの違いにより、アートメイクは肌のターンオーバーとともに徐々に薄くなり、1年～3年程度でリタッチが必要となる一方 、タトゥーは半永久的に残ります。

アートメイクが薄くなることは、流行や年齢に合わせてデザインを調整できるという利点とも言えるでしょう。

また、法的・歴史的な位置づけも異なります。

タトゥーは歴史的に医師免許を持たない彫り師が行ってきた背景があり、社会的に医行為とは見なされていません。

これに対し、アートメイクは「医療の一環として医師・看護師等の医療従事者が関与している実態」があり、一定の侵襲性が認められることから、医行為と判断されています。

【最重要】アートメイクが「医行為」であることの徹底解説

日本では、アートメイクは医行為に該当します。

厚生労働省は2001年および2023年に、針を用いて皮膚に色素を入れる行為は医師法第17条に定める「医業」に該当し、医師または看護師の免許を持つ者のみが行えるという通知を出しています。

この法的側面は施術の安全性に直結し、医療機関での施術が必須である理由は以下の通りです。

アートメイクは医療機関での施術が必須な理由1. 厳格な衛生管理のため

アートメイクは皮膚に針を刺す侵襲性の高い施術であり、感染症のリスクが伴います。医療機関では、このリスクを最小限に抑えるために、以下のような厳格な衛生管理基準が遵守されています。

▼器具の使い捨て

針や色素、カラーカップなどは全て使い捨てとし、施術を受ける方の目の前で新品を開封して使用します。

▼徹底した殺菌消毒

使い捨てではない用具についても、医療用滅菌器による殺菌消毒を徹底しています。

▼無資格施術の危険性

インターネット通販などでセルフアートメイク用の道具が販売されていますが、素人が行うと市販の消毒薬では不十分であり、雑菌が付着した針を皮膚に刺せば、炎症や化膿、さらには感染症にかかる重篤なリスクを伴います。

国民生活センター（PIO-NET）にも、アートメイクに関する危害報告が寄せられているため、注意が必要です。

アートメイクは医療機関での施術が必須な理由2. 麻酔による痛みの軽減のため

施術中の痛みを最小限に抑えるため、医療機関では麻酔クリームを使用します。

痛みの感じ方には個人差がありますが、「少しむずむずしてかゆい」「チクチクする程度」「眉毛を抜く時の痛みに似ている」と感じる方が多いです。

痛みに弱い方には、局所麻酔やブロック麻酔などの追加対応が可能なクリニックもあり 、患者の負担を軽減するための配慮がなされています。

アートメイクは医療機関での施術が必須な理由3. 万一の皮膚トラブルへの対応のため

アートメイクは皮膚に色素を注入する施術であるため、赤み・腫れ・感染症・アレルギー反応・傷跡形成などのリスクが伴います。

医療機関で施術が行われる最大のメリットは、万一これらの皮膚トラブルが発生した場合に、医師が迅速かつ適切に処置できる体制が整っている点です。

看護師がアートメイクを行う場合も、医師の指示のもと、医療機関で勤務することが求められます。これは、施術中に予期せぬ皮膚トラブルが発生した場合に、医師がすぐに適切な対応を行うためです。

過去には、無資格サロンでの施術により、まぶたに針が刺さってしまい、色素を抜く際にまつ毛が抜ける可能性や色素が抜けきれない可能性があった事例も報告されています 。また、使用する色素によってはアレルギー反応を引き起こす危険性もあります。

医療機関であれば、このような事態にも専門的な知識と設備で対応が可能です。

アートメイクの一般的な施術部位と流れ

アートメイクの一般的な施術部位には、眉・アイライン・リップ・ヘアラインなどがあります。

アートメイク施術の基本的な流れ

施術の基本的な流れは、どのクリニックでも大体同じ流れになります。

また、どの部位でも共通しており、患者が安心して施術を受けられるよう、丁寧なプロセスが組まれていることが多いです。

アートメイクとは？5分でわかる初心者ガイドのまとめ

本記事では、アートメイクの基本的な概念から、その目的、そしてタトゥーとの明確な違いについて解説しました。

アートメイクは、毎日のメイク時間を短縮し、すっぴんにも自信を持てるようになる美容医療であり、汗や水に強いという大きなメリットがあります。

最も重要な点は、アートメイクが厚生労働省によって「医行為」と明確に位置づけられていることです。これは、皮膚に針を用いて色素を注入する侵襲性の高い施術であり、感染症やアレルギー反応、傷跡形成などのリスクが伴うためです。

そのため、施術は医師または看護師の免許を持つ医療従事者が、厳格な衛生管理のもと、麻酔を使用し、万一の皮膚トラブルにも迅速に対応できる医療機関で行われることが必須です。

アートメイクを検討する際は、安全で満足のいく結果を得るためにも、必ず信頼できる医療機関を選び、専門知識を持った医療従事者による施術を受けるようにしましょう。

東京で高品質・上手い眉アートメイクの施術をご検討の方は、ぜひ当院のクリニック比較紹介ページもご覧ください。

また、眉アートメイクについてさらに具体的な情報（種類やデザイン、費用など）もまとめているため、ぜひ参考にしてください。