アートメイクのダウンタイムとアフターケア:美しさを長持ちさせるための完全ガイド

アートメイクは、毎日のメイクを楽にし、すっぴんにも自信を与えてくれる魅力的な施術です。
しかし、施術後の「ダウンタイム」を適切に過ごし、正しいアフターケアを行うことは、美しい仕上がりを長持ちさせ、トラブルを防ぐために非常に重要です。
安心してアートメイクの美しさを維持するためにも、ぜひ参考にしてください。
監修:柴田 祐梨英(「東岡崎美容クリニック」院長)紹介![]() |
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プロフィール | 東岡崎美容クリニック 院長 柴田 祐梨英医師 形成外科医の経歴を経て大手美容外科へ入職。 目元系の施術や小顔治療、女性特有の悩みである婦人科形成施術も得意とする。 大手美容外科での婦人科形成やバスト症例の執刀数は、東海エリアの女性医師でトップレベルの実績をもつ。 女性ならではの親身なカウンセリングと形成外科の経験に基づく高い技術力により、大手美容外科院長を務めた際には遠方からの多数の指名を受け、特に女性の患者様からの高い指名リピート率を誇る。 |
所属・資格等 (一部) |
日本形成外科学会(JSAPS)正会員 日本美容外科学会(JSAS) 正会員 ボトックスビスタ® 認定資格医 ジュビダームビスタ® 認定資格医 ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医 |
公式サイト | 東岡崎美容クリニック |
SNS | インスタグラム |
監修:金田 りこ(「東岡崎美容クリニック」アートメイクアーティスト)紹介![]() |
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プロフィール | 東岡崎美容クリニック アートメイクアーティスト 金田 りこ アートメイクに魅了され、東京・名古屋で技術を磨き、名古屋・豊橋・岡崎・長野のクリニックで指名多数の大人気アーティスト。 顔に馴染むナチュラルな仕上がりを得意としており、1人1人に合ったオーダーメイドで仕上げます。 施術実績1,500件以上 |
所属・資格等 (一部) |
・東岡崎美容クリニック(愛知県岡崎市) ・LA SELENE CLINIC(愛知県名古屋市) ・ミラまちクリニック(愛知県豊橋市) ・南信州ハートクリニック(長野県飯田市) |
公式サイト | 東岡崎美容クリニック アートメイクページ |
SNS | インスタグラム |
アートメイクのダウンタイムとは?一般的な症状と期間
アートメイク施術後には、「ダウンタイム」と呼ばれる期間があります。
これは、施術でできた小さな傷が落ち着き、色素が肌に定着するまでの期間を指します。ダウンタイム中の過ごし方は、仕上がりの美しさや色素の良好な定着に大きく影響するため、適切なアフターケアが非常に重要です。
施術後には、施術部位周辺に発赤・腫れ・かゆみ・ひりつきなどが現れる可能性があります。
また、施術直後は色素が一時的に濃く見えることがありますが、これは傷口が塞がる過程での自然な反応です。かさぶたが剥がれるとともに色が薄くなり、本来の色味に落ち着いていきます。
部位別ダウンタイム期間と経過の目安
アートメイクの部位別のダウンタイム期間と経過の目安を表にまとめました。
施術部位 | ダウンタイム期間目安 | 主な症状と経過 |
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眉アートメイク | 約1週間 | 施術後の腫れはほとんどないことが多いです。
・施術直後~2,3日目:色素が濃く見えます。 |
アイラインアートメイク | 1〜2週間程度 | 施術直後から2~3日は腫れを伴うことがあります (泣いた後のように腫れる場合も)。 ・3~5日目:かさぶたができる場合があります。 |
リップアートメイク | 約1週間 | 施術直後から翌日にかけて、唇が腫れたり、色が濃く見えたりすることが最も顕著です。軽度の内出血やヒリつきを伴うこともあります。
・2〜5日目:唇の皮がめくれてくるケースが一般的です。 |
ダウンタイム中の過ごし方と具体的な注意点
ダウンタイム中は、施術部位を清潔に保ち、過度な刺激を与えないことが回復を早め、色素の良好な定着のために不可欠です。
具体的な注意点は下記の8つです。
2.紫外線対策
3.水濡れ・汗の回避
4. メイク・クレンジングの制限
5.食事・飲酒の制限
6.他の美容医療の制限
7.就寝時の工夫
8.異常を感じた場合の対応
1. 清潔保持と保湿の徹底
施術部位は傷口であるため、雑菌の侵入を防ぐことが重要です。患部を不必要に触らないようにし、触れる際には必ず手を洗うなど、清潔を心がけてください。
また、クリニックから処方された軟膏やワセリンがある場合には、指示通りに薄く塗布しましょう。
軟膏やワセリンは、外部刺激から傷口を保護し、肌の乾燥やかゆみを防ぎます。また、水分を弾くことでインクの流出を防ぎ、色素の定着をサポートする効果も期待できます。
2. 紫外線対策
施術後2週間は、紫外線による色素の変色や退色を防ぐため、日焼け対策を徹底してください。帽子や日傘を活用し、施術部位への日焼け止めの塗布は1週間後から可能になることが多いです。
アートメイクの施術を受けたクリニックによって異なるため、医師・看護師に確認しましょう。
3. 水濡れ・汗の回避
施術後1週間は、色素の定着不良や感染リスクを避けるため、施術部位を水で濡らさないよう細心の注意が必要です。
なぜなら、傷口から雑菌が入り、肌トラブルにつながる可能性があるからです。また、注入した色素が流出する原因にもなります。
施術当日は洗顔や洗髪を控え、施術部位に水がかからないよう注意してシャワーを浴びてください。洗顔は拭き取りシートで代用しましょう。
長時間の入浴、プール、海水浴、激しい運動、サウナは1週間程度控えてください。血流が良くなり発汗を伴うことで、色素の排出が早まる可能性もあります。
4. メイク・クレンジングの制限
施術部位へのメイクは、傷口が完全に塞がるまで(約1週間)控えるのが望ましいです。
なぜなら、メイク製品に含まれる成分が傷口に入り炎症を引き起こす可能性があるからです。また、メイクを落とす際の摩擦やクレンジング剤も刺激となります。
施術部位以外のメイクは、施術当日から可能な場合が多いです。
5. 食事・飲酒の制限
血行を促進するような辛い食べ物や飲酒は、施術後しばらくは避けることが推奨されます。血行促進により、腫れや赤みが強まったり、色素の排出が早まったりする可能性があります。
6. 他の美容医療の制限
新陳代謝の促進が色素定着に影響を与える可能性があるため、施術前後1ヶ月はピーリング、レーザー、ダーマペン、脱毛、眉ティントなど、肌のターンオーバーを促進する美容医療やケアを避けることが推奨されます。
どうしても他の施術を受けたい場合には、事前にカウンセリングで医師に相談することをおすすめします。
7. 就寝時の工夫
血液が患部に集まりすぎないよう、枕を高くして寝るのがおすすめです。
また、眉アートメイクの場合、前髪が眉に触れることで刺激になる可能性があるため、ヘアピンなどで固定して過ごしましょう。
8. 異常を感じた場合の対応
赤みや腫れが数日で収まらない、または強い痛み、かゆみ、化膿、ただれなどの異常を感じた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに相談してください。医療機関での施術であれば、医師が迅速かつ適切に対応可能です。
アートメイクを長持ちさせるコツ
アートメイクの持続期間は個人差がありますが、適切なケアとメンテナンスによって長持ちさせることが可能です。
アートメイクを長持ちさせるコツとして、下記のような点が挙げられます。
2.保湿の徹底
3.紫外線対策
4.新陳代謝を上げる行動を避ける
色素を肌にしっかり定着させるためには、通常2回以上の施術が推奨されます。体が色素を異物と認識し排出しようとするため、1回だけでは色が薄くなりやすいからです。2回目で色味やデザインを微調整し、より安定した定着を促します。
また、ダウンタイム中だけでなく、施術後もワセリンなどでこまめに保湿を行うことが、色素の定着と持続に有効です。乾燥は色素の退色を早める原因にもなります。
加えて、日常的に紫外線対策を行うことで、色素の退色や変色を防ぎ、アートメイクを長持ちさせることができます。紫外線は色素を分解する作用があるため、注意したいところです。
また、過度な運動やサウナなど、血行を促進し新陳代謝を活発にする行動は、色素の排出を早める可能性があるため注意しましょう。
アートメイク部位別ダウンタイムとアフターケアのポイント
施術部位 | ダウンタイム期間目安 | 主な症状と注意点 | 避けるべき行動 | 推奨ケア |
---|---|---|---|---|
眉 | 約1週間 | 赤み、かゆみ、一時的な色の濃さ。かさぶたは無理に剥がさない。
【関連情報】 眉アートメイクの種類やデザインについては、眉アートメイクの種類と選び方で詳しく解説しています。 |
摩擦、水濡れ、激しい運動、前髪で隠す | 軟膏・ワセリンでの保湿、紫外線対策(帽子・日傘) |
アイライン | 1〜2週間 | 腫れ(泣いたような)、赤み、ひりつき。 | 摩擦、水濡れ、激しい運動、アイメイク、まつエクは2週間後 | 冷却(清潔なタオルで包んだ保冷剤)、軟膏・ワセリンでの保湿、紫外線対策(サングラス) |
リップ | 約1週間 | 腫れ、皮むけ、一時的な色の濃さ。皮は無理に剥かない。 | 刺激物摂取(辛いものなど)、水濡れ、激しい運動、リップメイク | 軟膏・ワセリンでの保湿、紫外線対策(リップクリーム・日傘)、飲食物が触れない工夫 |
アートメイクのダウンタイムとアフターケアのまとめ
アートメイクの美しい仕上がりを維持し、トラブルなく過ごすためには、ダウンタイム中の適切な過ごし方と継続的なアフターケアが不可欠です。施術部位ごとの症状や注意点を理解し、クリニックからの指示を遵守することが、色素の良好な定着と長持ちに繋がります。
万が一、ダウンタイム中に異常を感じた場合は、すぐに施術を受けた医療機関に相談することが重要です。医療機関であれば、専門知識を持った医師が迅速かつ適切に対応し、患者の安全を最優先にサポートが可能です。
アートメイクの基礎知識や医行為としての重要性については、「アートメイクとは?5分で分かる初心者ガイド」で詳しく解説しています。
また、東京で上手い眉アートメイクの施術をご検討中の方は、ぜひクリニック比較紹介ページもご覧ください。